コピーライターでエッセイストの糸井重里氏が2017年10月16日、「まだ『バズる』ってことばは生きてるのかな?」とツイートし、反響を呼んでいる。
糸井氏は、たとえ「バズらない」としても、より「大事」なことがあるのではないかと訴えている。
「もう、人びとはわかっちゃったんじゃないかな」
インターネット上の口コミによって爆発的に話題が拡散されるようなさまを指す「バズる」。ハチがブンブン飛び回るという意味の英語「buzz」が転化した言葉で、ビジネス界でもマーケティングの用語として使われることがある。ツイッターやフェイスブックといったSNSの普及により、日常のシーンでも広く見聞きするようになっている。
糸井氏はツイッターで
「まだ『バズる』ってことばは生きてるのかな? バズらないけど、少しずつみんなに信用されてるとか、ちょっとおもしろがられてるとか、なくなったらさみしいぞと思われてるとか、そういうことのほうが大事だって、もう、人びとはわかっちゃったんじゃないかな」
と投稿。多くの印象的なキャッチコピーを生み出してきた糸井氏が「言葉」について投げかけた疑問は、ツイッターユーザーの反響を呼んだ。
「あぁ、めちゃ分かります」
「バズるために、他の人につっかかったり、極端な言葉を投げたりされる方、未だにいらっしゃる」
「わかっちゃった人たちは声が小さいから声の大きい人たちにまだ聴こえ無いのかも知れませんね」
「広告業界や著名人がバズらせるぞといきごんできたものより、無名の誰かのバズらせよう意図しない発信にに共感しバズる時代?」(原文ママ)
糸井氏は「バズる」に関してこれまでもツイッターで発信していた。