子育てが一段落してからの会社復帰は困難
ふたりの小学生の子を育てる30代女性は、「教育無償化と待機児童問題では、対象が微妙に異なるので容易に比較できない気がします」との意見だ。ただ教育無償化は、それが実際には必要のない層も含めた「バラマキ」のイメージがあり、「働きたいのに子どもを預ける場所がない」女性の切実なニーズにこたえるためには待機児童ゼロの実現を目指してほしいと答えた。
子どもが義務教育を終え、手がかからない年齢に達したという40代会社員の女性にも取材した。出産後も仕事を続けている経験から、優先すべきは「待機児童の解消」だと即答。まず「子育てが一段落してから復帰というシナリオは、私が勤務する会社では描けませんでした」。そのため、産休・育休後すぐの会社復帰を前提にしなければならず、保育所探しは必須だった。
「認可保育所に入る」はひとつのハードルだが、それを超えても働くママの悩みは尽きない。例えば幼い子が発熱すると、保育所に預けられない。この女性が住む自治体では「病児保育」の施設を利用できたが、数が少ないうえ場所も遠くて「結局、自分が会社を休んで面倒を見ることが多かった」と振り返る。また認可保育所が18時までで、仕事の都合で遅くなる場合、18時を過ぎたら多少高額でも無認可の保育所に預けざるを得なかった。「夫や家族の支えだけでなく、本当に困ったときのために自治体のサポートがもっと充実していたら、もう少し楽だったと思います」。
一方、教育無償化については、「キャリアを重ねている女性は教育熱心な人が多く、『無償化』で余力ができた分を我が子の塾通いや習い事に投じるのではないでしょうか」と考える。
5人の母親に聞いた範囲では、待機児童問題の解消を求める声が圧倒した。世の子育てママには、各党の教育施策がどう聞こえているだろうか。