「窓を開けて掃除機」実はNGだった
  ダニアレルギー引き起こすおそれ

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   【よじごじDays】(テレビ東京)2017年10月12日放送
「秋こそ要注意!アレルギーの新常識」

   季節の変わり目は風邪を引きやすいものだ。くしゃみや鼻水、長引くせきに喉の痛み...風邪の代表的な症状だが、なかなか治らない場合、実はアレルギーが原因かもしれない。

   軽く見て放置していると、気管支ぜんそくなどにつながるおそれも。秋こそアレルギー対策に力を入れよう。

衣替えの際は一度洗濯を

   秋から冬にかけては、周囲にアレルギーの原因となる物質が多くなる。

   一つ目は「カビ」だ。窓ガラスなどにできる結露にカビが発生してアレルギーを引き起こす。

   もう一つは「ダニの死がいやフン」。家の中にいるダニの量は夏にピークを迎え秋には減るが、死がいやフンの量は10月にピークを迎える。アレルギーの原因となるのは生きたダニではなく、死がいやフンなのだ。

   ダニ対策として真っ先に思い浮かぶのが「布団干し」だが、朝干して夕方まで放っておくのはNGだ。干した表面は日に当たって乾燥するが、ダニは居心地が良い裏側にどんどん逃げていく。3~4時間で裏返し、両面しっかり乾燥させるべし。

   布団のアレルゲンを根こそぎ落とすなら丸洗いがベストだ。冷水で洗ってもダニは死なないが、死がいやフンは流れ落ちるので、アレルギー対策としては効果絶大だ。

   掃除機をかける際、窓を開ける人は多いだろうが、実はやめた方がよい。アレルゲンが風で空中に飛散し、掃除機で吸えなくなってしまう。換気するなら、掃除した後に窓を開けるとよい。

   雨の日は特に要注意だ。外の湿度が高い時に窓を開けると、湿気を室内に取り込んでしまい、カビが増えやすくなる。

   部屋に観葉植物を置いている人は、水やりをしたら葉の裏側を拭き取ろう。葉の裏側に付いた水滴もカビの温床となる。

   カーテンと靴箱にも気を付けたい。カーテンは結露を吸い込んでカビが生えやすくなる。1~2か月に1回洗うのがベストだが、除菌スプレーをかけるのも効果的だ。

   靴を脱いでそのまま靴箱にしまうと、足から出た汗が乾かないまま密閉された空間に入れることになり、湿気がこもってしまう。靴の中に新聞紙を入れるなどして乾燥させてからしまうとよい。

   衣替えの際は、しまっていた服がダニだらけになっているので、一度洗濯してから着よう。クリーニングに出してそのままになっていた服も、密閉されていたなら洗わず着てもよいが、そうでなければ再度クリーニングするのがベストだ。

首やワキの下の保湿がアレルギー予防に

   花粉症は今や日本人の国民病と呼べる。春はスギ、秋はブタクサやヨモギの花粉症に悩まされている人が多いが、野菜や果物を食べても同様の症状が起こる場合がある。

   そもそも花粉症とは、吸い込んだ花粉を体が敵とみなし、体外に出すためにくしゃみや鼻水が出る症状だ。

   例えばトマトはスギ花粉と似た分子構造を持ち、食べると舌、口唇、喉の奥などに痛みやかゆみがあらわれる人もいる。

   ブタクサはメロン、スイカ、バナナ、キュウリなど、ヨモギはマンゴー、セロリ、ニンジンと構造が似ていて、食べるとアレルギー症状が出るおそれがある。こうしたアレルギーは大人に多く見られ、花粉症患者の7~17%が発症するといわれる。

   アレルギーの予防に効果的なのは「肌の保湿」だ。

   体内では様々な免疫がウイルスや雑菌と戦っている。免疫は通常、無害なものは無視し悪いものだけを攻撃するが、無害なものを有害なものと勘違いして攻撃してしまう場合がある。これがアレルギー発症の仕組みだ。

   勘違いする一因として、外からの物質の肌への接触がある。肌荒れや湿疹など、バリアが壊れた状態の肌に物質が触れると、免疫が敵だと認識して攻撃し出すおそれがある。

   顔は保湿している人も多いだろうが、肌がこすれやすく荒れやすい、首、ヒジ・ヒザの裏、ワキの下も、クリームなどでケアするとよい。

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