首やワキの下の保湿がアレルギー予防に
花粉症は今や日本人の国民病と呼べる。春はスギ、秋はブタクサやヨモギの花粉症に悩まされている人が多いが、野菜や果物を食べても同様の症状が起こる場合がある。
そもそも花粉症とは、吸い込んだ花粉を体が敵とみなし、体外に出すためにくしゃみや鼻水が出る症状だ。
例えばトマトはスギ花粉と似た分子構造を持ち、食べると舌、口唇、喉の奥などに痛みやかゆみがあらわれる人もいる。
ブタクサはメロン、スイカ、バナナ、キュウリなど、ヨモギはマンゴー、セロリ、ニンジンと構造が似ていて、食べるとアレルギー症状が出るおそれがある。こうしたアレルギーは大人に多く見られ、花粉症患者の7~17%が発症するといわれる。
アレルギーの予防に効果的なのは「肌の保湿」だ。
体内では様々な免疫がウイルスや雑菌と戦っている。免疫は通常、無害なものは無視し悪いものだけを攻撃するが、無害なものを有害なものと勘違いして攻撃してしまう場合がある。これがアレルギー発症の仕組みだ。
勘違いする一因として、外からの物質の肌への接触がある。肌荒れや湿疹など、バリアが壊れた状態の肌に物質が触れると、免疫が敵だと認識して攻撃し出すおそれがある。
顔は保湿している人も多いだろうが、肌がこすれやすく荒れやすい、首、ヒジ・ヒザの裏、ワキの下も、クリームなどでケアするとよい。