NHKの連続テレビ小説「わろてんか」のワンシーンが、プロ野球・阪神タイガースのファンから注目を集めている。
話題を呼んでいるのは、2017年10月14日放送の第12話。主人公の家に届いた郵便物が大映しになるシーンだ。画面に映った葉書や封筒の「差出人」が、阪神のスター選手と同じ名前になっていたのだ。
鳥谷、藤川、能見...
10月2日に放送がスタートした「わろてんか」は、吉本興業の創業者・吉本せいの生涯をモチーフにした作品。明治の後半から第2次世界大戦直後の大阪を舞台に、女優の葵わかなさん(19)の演じる主人公・藤岡てんが、笑いを「ビジネス」にしようと奮闘する様を描く物語だ。
14日の放送では、藤岡家の使用人として働く武井風太(濱田岳さん)が、郵便を受け取るシーンがあった。届いた郵便を一つずつ確認した武井は、てんが思いを寄せる旅芸人・北村藤吉(松坂桃季さん)からの手紙が「届いていない」ことを報告する。
この場面では、藤岡家に届いた5通の郵便が、約3秒間にわたって大映しになった。それらの郵便物に書かれた「差出人」が、阪神の現役選手と同じ名前だったのだ。具体的には、5通のうち4通の郵便の差出人が、
「鳥谷敬」
「絲井義男」
「藤川正...」(放送では、以下の表記は確認できず)
「能見貴...」(同上)
となっていた。このうち、鳥谷の名前は実在選手と姓名ともに全く同じ、糸井は漢字が違うが読みは同じ(実在の名前は糸井嘉男)。藤川と能見は名前が異なっているが、名字は同じだ。
このワンシーンにツイッターやネット掲示板では、阪神ファンとみられるユーザーを中心に、
「これは阪神ファンの仕業」
「さすが大阪放送局の制作ですな」
「あれだけ揃ってたら確実に狙って阪神の選手の名前使ってる」
などと面白がる書き込みが相次ぐことになった。