東京五輪で薬剤師が「奴隷のような扱い」? 組織委に「募集要項」の話を聞くと...

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   「薬剤師が奴隷のような扱いをされるのを見過ごせない」。そう書いた大阪府在住の薬剤師のブログが注目を集めている。2020年の東京オリンピック・パラリンピックのボランティア募集要項に関する話だ。

   10日間以上勤務するという内容で、英語で服薬指導ができるスポーツファーマシストの資格が必要、という条件なのに報酬や交通費の支給はなく、宿泊施設の用意も無いのだという。ネット上では「ちゃんと報酬出してやれ!」「これが正当化されるのは労働者として迷惑だ!」などといった批判が噴出した。

  • 震災時など真っ先に駆けつけるのが薬剤師(写真はイメージ)
    震災時など真っ先に駆けつけるのが薬剤師(写真はイメージ)
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ネットには「経費を浮かす為と認識しているとしか思えない」との指摘も

   大阪府薬剤師会からオリンピックのボランティア募集が来た「ブラック企業?!」と始まるブログは2017年9月17日に書かれたもので、ネット上では10月10日頃から話題になり騒動化した。募集要項書類の写真が添付されていて、そこには東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(TOCOG)から依頼が来たと書かれている。作業をする場所は選手村総合診療所で、20年7月8日から9月9日までの間で10日間程度勤務が可能であること。診療時間は16時間で救急サービスは24時間。これを3交代制で行う。英語で服薬指導ができるほか、アンチ・ドーピング機構から認定されるスポーツファーマシストの資格が必要だ。こうした相当の技能を求めているのに対し、ユニフォームは支給するが、報酬や交通費は払わない。宿泊施設の手配もない、と書かれている。これをブログで告発したスポーツファーマシストは、あまりの酷すぎる内容に絶句した、とし、

「同じ薬剤師が奴隷のような扱いをされるのを黙って見過ごすわけにもいかず。。。と、いうところです」

と訴えた。

   ネット上では、

「頭沸いてるんかJOC」
「責任ある仕事を無償でやらせようとする精神が理解できない。巨額のオリンピック予算は全部利権に消えたのか?」
「行政は明らかに、ワークショップやボランティアを有志の集まりではなく、経費を浮かす為の無償で働いてくれる便利な集まりって認識しているとしか思えない」

などといった批判が掲示板に書き込まれた。

   どうしてこのような募集内容にしたのか、医師や栄養士といった他の専門職も同じような条件なのか、J-CASTニュースはTOCOGに取材した。

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