「あの事件を」「あの犯人を」というリクエストも
もともと全1巻の予定だったが、反響があった直後に連載続行が決定。現在は連載中断中だが、「シーズン2」は、2017年11月にも始まる。
読者からは、「あの事件を取り上げてほしい」「あの犯人を......」といったリクエストも続々と届く。逆に、本家未読にも関わらず読んでくれている若い世代もいるとか。「原作を未読の方がいたら、ぜひ読んでみてください、と言いたいですね。原作めちゃめちゃ面白いですから!」(船津さん)。
――9月6日発売の「週刊少年マガジン」では、本家『金田一少年の事件簿R』と同時に掲載されるというまさかの展開になりましたね。
船津 本家の横に載ってるという、すさまじい状況で...。まずありがたいですし、めっちゃ面白いなと思ってしまいました。今の新しい金田一と、僕の絵ですけど昔の金田一が一緒に載っているという(笑)。
冨士川 ただ、掲載順が『外伝』→『R』だったのが謎で。序列から言ったら、『R』→『外伝』がいいと思うんですが......。マガジンを読んで、「なぜだ編集長!」ってなりました(笑)。
これまで、なかなか連載が長続きせず、自信を失っていた船津さん。『金田一少年の事件簿』という「大きな力」を借りたとはいえ作品が当たったことは、「本当の意味で漫画家になれた、読者が僕を漫画家にしてくれた貴重な体験でした」と船津さんは語る。
――最後に、今後への意気込みをお願いします。
船津 読者の方に「発見」していただき、育てていただいた漫画ですから、本当に感謝しています。恩返しはやっぱり面白い漫画を届けることだと思うので、まずは11月17日発売の単行本を、皆さんに喜んでいただけるものに仕上げたいと思います。同じく11月から始まるシーズン2では、「自己ベスト」を更新して、より面白く、より新しく、よりクレイジーなものにできれば。楽しみに待っていてください。