ものまねタレント・清水アキラさんの3男・清水良太郎容疑者(29)が覚せい剤取締法違反(使用)の容疑で逮捕されたのを受け、芸能界からは清水親子の関係性をめぐり賛否の声が出ている。
良太郎容疑者は最近、「2世タレント」と扱われることを毛嫌いするような発言をテレビ番組でしていた。だが、今回の逮捕で謝罪会見という矢面に立ったのは親のアキラさんだった。
「もう子どもと呼ばれる年代ではない」
良太郎容疑者の容疑は2017年10月10日、東京・池袋のホテルから風俗嬢が「薬物を飲まされた」と110番通報して発覚。アキラさんの会見時の説明によると、尿検査を受けて自宅に戻ったが、この時アキラさんが「大丈夫なのか」と聞いたが、当人は「何もない」と答えていたという。だが、11日に陽性反応が出て逮捕された。
アキラさんは12日夜に所属事務所前で謝罪会見を開いた。「あいつのことは信じることもできないです」としつつ、「バカヤローと言って突き放したいですけど...、家族なんですよね。うちは厳しくしていて、何かあればひっぱたいていたので、それが逆に、嘘つきになっちゃんですかね」と、涙を流し嗚咽をもらしていた。
良太郎容疑者は17歳だった06年に俳優デビューし、11年には父と同じものまねタレントの活動も開始。16年に結婚し、同年11月に第1子長女が誕生している。
父親を巻き込んだ「2世タレント」の事件は大きな物議を醸した。13日放送「ビビット」(TBS系)では同年代の加藤シゲアキさん(30)が「もう子どもと呼ばれる年代ではない。お子さんもいるし、責任を背負っていく側なのに、お父様にこういう会見をさせてしまうのもどうなのか」と良太郎容疑者を非難しつつ、
「でもお父様には自分を責めないでほしい。子育てが間違っていたというよりは本人の問題だと思うんです」
とアキラさんを擁護していた。
良太郎容疑者「親父と自分は違うし」
逆に父親を戒める向きもある。落語家の立川志らくさんは、13日の「ひるおび」(TBS系)で「2世が逮捕されると親が出てきて泣きながら詫びるが、それ自体が甘やかしている」として、
「家族だから何があっても守るべきとは思いますが、それを公の場で言うということが甘やかしている。『こんなやつは俺の子どもじゃない』と世間向けには突き放し、影でフォローするのが本当の愛情だと思います」
とアキラさんの「甘さ」を指摘した。
良太郎容疑者は2月にも別の騒動を起こしている。週刊誌「フライデー」に違法カジノ店へ出入りする様子が報じられ、活動を4か月間自粛した。出演予定だった舞台などはキャンセルした。
しかしどれだけ反省したかは定かでない。復帰後の9月29日、「今夜解禁!ザ・因縁」(TBS系)に出演し、タレントの美川憲一さんと違法カジノ騒動について対談。良太郎容疑者は「(カジノを)やってはいないんですよ。それでこんなにも騒ぐかな。そもそも違法な店と知らずに入ってる、だまされた側なんですよ」「実際捕まってないじゃないですか」「記者会見ってする必要ありましたかね」といった発言を続けた。また「2世タレント」として報道されていたことから
「一番納得できないのは2世。今回の件で、違う2世まで『2世は甘い』って、それは関係ないでしょ。親父と自分は違うし」
と述べた。これに美川さんは「言い訳ばっかり。自信過剰なのよ。大勘違いよ。メディアに載ったのは大変なこと。信頼を取り戻すには何十倍も努力しないと」と諭していた。
お笑い芸人の土田晃之さんは、10月13日の「バイキング」(フジテレビ系)で「美川さんとの対談、見たんですけど」と上記番組に言及し、こう吐き捨てた。
「いやいやお前2世で仕事してるだろと。清水良太郎と聞いてアキラさんの顔を思い出さない人が、2世じゃなく自力で仕事しているということだと思う。この人は清水アキラさんの息子だから仕事ができている」
また「29歳にもなってクソ野郎だなと思う。親の立場もある」と突き放していた。