押収品バット・ボールの陳列テクが「スゴすぎ」 なぜここまで?宇都宮東署幹部に聞いた

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「業務に支障が出ない範囲で作業した」

   いったい、なぜここまで綺麗に押収品を陳列したのか。宇都宮東署の生田目(なばため)謙一副署長は4日のJ-CASTニュースの取材に、「証拠品は丁寧に扱うのが基本ですが」とした上で、

「今回の事件では、高校球児がいつも練習で使っているボールやバットが盗まれました。球児の汗や涙が染みこんだ野球用品を、ただ雑然と『押収品』として並べるのでは、被害に遭われた皆さんに申し訳ない、そう考えました」

と話した。

   生田目副署長によれば、今回の野球用品の陳列にあたったのは、刑事1課の捜査員2~3人。陳列にかかった時間は30分ほどで、「通常の業務に支障が出ない範囲で作業した」とした。ボールをピラミッド状に積みあげるために、木材を使って専用の土台を組んだという。

   なお、2つあるピラミッドを作るのに使ったボールは計770個(一山385個)。縫い目を揃えたボールは計168個に及んだという。

   今回、インターネット上で陳列のテクニックを称賛する声が相次いでいることについて聞くと、生田目副署長は、

「警察が証拠品を大切に扱っているということが、皆さんに伝わる機会になったならば幸いです。そういう意味では、いい仕事ができたんじゃないでしょうか」

と笑っていた。

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