ベルトをゆるめたら血圧低下!?
危険なサージを避けるには、血圧を上げる要素が重ならないよう注意するのが大切だ。
特に危険なのが深酒だ。大量に飲酒すると、寝ている間、舌を支える筋肉がゆるんで気道がせまくなり、呼吸が何度も止まってその度に血圧が跳ね上がる。神経が興奮状態になり、眠りも浅くなる。ビールだと大びん2本半、日本酒なら2合以上だと危険なサージの大きな要因となる。
血圧は30歳になったら定期的に測るとよい。自宅に血圧計を用意するのがベストだ。
まずは5日間、朝起きて1時間以内に血圧を測ってみる。上の平均が135mmHg以上かつ変化の幅が20mmHg以上だと、危険なサージが起こっているおそれがある。
有酸素運動で適度に血圧を上げるのも大事だ。有酸素運動をすると血流が速くなって血管の細胞を刺激し、一酸化窒素が放出されて血管がやわらかくなる。
番組では、日本高血圧学会員の医師が勧める、血圧を下げる知恵を紹介した。
まずは「ベルトをゆるめる」。ベルトがきついと、大動脈を圧迫して血圧が高くなるケースがあるという。
「スリッパをはく」のも効果的だ。足元は温度に反応しやすく、例えば冬の朝に起きて冷たい床に触れると血圧が急上昇するおそれがある。
ストレスによる血圧上昇には「深呼吸」がよい。30秒で6回すると、上が20~25mmHgくらいは下がる。一時的ではあるが、緊張した時やイライラした時には効果アリだ。