ついに始まった衆院選、マスコミでは「3極の対決」という話題ばかりが目立つが、もちろん「3極以外」の候補者たちも、大勢いる。(メディアが言うところの)「泡沫候補」ながらも、奇抜な政策や選挙ポスター、政見放送などで人々の注目を集める「名物候補」らも気になる存在だ。
過去の国政・首長選挙で有名になった名物候補を中心に、今回の選挙での動向をまとめた。あの名物候補は今回、どの選挙区で立候補したのか、そもそも立候補したのか......
東京1区からはお馴染みの...
「唯一神・又吉イエス」こと、世界経済共同体党代表・又吉光雄さん(73)は、「腹を切って死ぬべきである」といった過激なフレーズが並ぶ選挙ポスターで知られる。衆院選は、「マニフェスト選挙」といわれた2003年からはじまり、過去5度の挑戦歴を誇る。今回は、国・地方合わせ通算17度目の選挙だ。恒例の東京1区から出馬している。
佐野秀光さん(47)率いる政治団体「支持政党なし」は前回2014年の衆院選で、比例北海道ブロックで社民党などを上回る4.19%という得票率を記録した。議席は獲得できなかったものの、その名称は大きな話題となり、賛否両論を呼んだ。今回の選挙でも、比例東京ブロックに自らを含め4人の候補者を擁立する。
東京1区から出馬している犬丸光加さん(57)は、2013年・16年参院選などに立候補した犬丸勝子さんの妹だ。勝子さんは、「不正選挙」追及などの主張で知られ、13年参院選では1万2683票とマック赤坂さん(1万2228票)を上回る支持を集め注目されたが、17年2月に死去、その弔い合戦となる。
マック赤坂ら「有名人」の不出馬目立つ
一方、不出馬組も多い。
まず1991年以来たびたび選挙戦をにぎわせてきた発明家・ドクター中松さん(89)は、今回立候補なし。80歳をすぎた2014年にも都知事選・衆院選と立て続けに登場したものの、その後15年にはガンを患っていることを公表している。
4度にわたる都知事選出馬、14年の大阪市長選での橋下徹氏との「対決」などがテレビなどでも取り上げられた選挙界の「名物男」、スマイル党総裁・マック赤坂さん(69)も、今回の衆院選には出馬せず。SNSなどではコメントがないが、7月に都議選へ挑んだばかり(13位・定数8)。なお、都議選直後のハフポストのインタビューでは、2018年の京都府知事選への関心を見せている。
2016年の東京都知事選で、放送禁止用語を連発する政見放送を行い、その後も政治団体「国民ファーストの会」を都民ファーストの会に先んずる形で立ち上げた後藤輝樹さん(34)は、
「国民ファーストの会代表、後藤輝樹は小池百合子が出馬する選挙区から立候補する事を宣言します。小池百合子が立候補届出を確定したのちに、その選挙区に届出を出して、私は立候補いたします。総理大臣は後藤輝樹が相応しいか、小池百合子が相応しいか、国民に信を問います。そのための解散総選挙です」
と10月2日のツイッターで宣言していたが、「諸事情」を理由に立候補を取りやめた。「次は2年後の統一地方選および参院選を視野に頑張ります」という。
「NHKから国民を守る党」から都知事選などに出馬、2015年には短期間ながら船橋市議も務めた立花孝志さん(50)も、17年11月の葛飾区議選を目指すとして、衆院選には立候補していない。10月10日のツイッターでは、「支持政党なし」を応援すると語っている。