日本人の3人に1人は斜めで見る「斜位」
梶田院長「外斜位とは、一見左右の目が同じ位置にあり、同じ方向を見ているように見えるのに、目を休ませると、休ませた方の目が外側にずれる状態をいいます。斜位に似たものに『斜視』がありますが、斜視は眼球を動かせないのでわかります。斜位は無意識に視線を合わせるため、本人にも自覚がなく、疲れやすくなります。日本人の3人に1人が斜位ですが、この症状は最近多くなっています。原因はスマホです。近くを見る時間が多くなったことで、無理に目を寄せる時間が長くなったことが原因です」
梶田院長は、吉田さんに「プリズムメガネ」が処方した。プリズムメガネとは、光の屈折を利用し、目に負担をかけずに見えるように調節したレンズだ。
このメガネのおかげで、吉田さんは目の疲れだけではなく、頭痛と倦怠感が大幅に解消し、うつ状態からも解放された。最後に井上院長がこうアドバイスした。
井上院長「目が疲れやすいという実感があり、他にも不調がある人は、まず、スマホを見る時間を減らすことを勧めます。そして、ぜひ眼科を受診してください」