猪木議員と「北朝鮮同行」学者が指摘 安倍首相の国連演説「最後の5行」の重要性

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北朝鮮には「勤勉な労働力があり、地下には資源がある」

   安倍首相が9月20日(米東部時間)に国連総会で行った一般討論演説では、金正恩(キム・ジョンウン)委員長を「独裁者」と呼びながら、「脅威はかつてなく重大で、眼前に差し迫ったもの」だとして、北朝鮮に圧力をかける方向で国際社会が結束するように呼び掛けた。一方、安倍首相は演説の最後の部分で

「議長、御列席の皆様、北朝鮮はアジア・太平洋の成長圏に隣接し、立地条件に恵まれています。勤勉な労働力があり、地下には資源がある。それらを活用するなら、北朝鮮には経済を飛躍的に伸ばし、民生を改善する途があり得る。そこにこそ、北朝鮮の明るい未来はあるのです。拉致、核、ミサイル問題の解決なしに、人類全体の脅威となることで、拓ける未来など、あろうはずがありません」

と呼びかけ、「北朝鮮の政策を、変えさせる」ための結束を改めて訴えた。

   安倍首相は9月25日に解散を表明した記者会見や、衆院選が公示された10月10日の「第1声」でも同様の発言をしている。武貞氏はこの部分のニュアンスを読み取るべきだとして、次のように見通しを語った。

「総選挙後は、北朝鮮問題は日本国内の政治問題では死活問題(バイタル)ではなくなるだろう。安倍首相は、拉致問題の協議のために北朝鮮との対話を考えるかもしれない。拉致問題の解決は、安倍首相の北朝鮮政策では最優先事項だ」
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