日本テレビ系の人気番組「ザ!鉄腕!DASH!!」のロケで台所を貸したところ、番組スタッフが調理後の後片づけを一切せず、床やシンクに「生ゴミ」を放置したまま立ち去っていた――。
北海道斜里郡で漁師として働く男性が寄せたこんな「告発ツイート」が、インターネット上で波紋を広げている。いったい、現場で何があったのか。J-CASTニュースが、投稿者に詳しい話を聞いた。
「オオカミウオは釣れてもお片付けは出来ない」
2017年9月24日放送の同番組では、アイドルグループ「TOKIO」のメンバーが、幻の魚とも言われる「オオカミウオ」を北海道・オホーツク海で捕獲し、地元の料理人と共に調理する模様を取り上げた。
この調理シーンの撮影で使われたのが、北海道斜里郡のある漁業者の仕事場だった。今回、番組側の対応を「告発」したのは、この仕事場で働く21歳の男性漁師だ。男性は10月9日のツイートで、
「鉄腕ダッシュの裏側です。調理場として会社の台所を貸して次の日の朝見たらこの状態でした」
と指摘。あわせて、台所のシンクに大量の卵のカラやマヨネーズの容器が放置されている写真や、大量の生ゴミが詰まったビニール袋が、口の開いたまま置かれている様子をおさめた写真も公開した。
さらに男性は、番組スタッフが制作したとみられる資料の写真もアップ。「海岸DASH料理工程表」と題された資料で、オオカミウオの刺身やフィッシュアンドチップスに必要な食材がまとめられている。この2種類のメニューは、実際の放送で作られた料理と全く同じだった。
この男性はツイートの中で、「オオカミウオは釣れてもお片付けは出来ないようです」と番組を批判。投稿は大きく拡散し、大きな波紋を呼んだ。
一方で他のユーザーからは、写真が「自作自演」なのではと疑う声も出た。しかしこれに対して男性は、
「わざわざこんなツイートをするためだけに卵の殻とマヨネーズと生ゴミを会社に持ち込むようなことはしません」
とも反論していた。