人気アニメ「けものフレンズ」(けもフレ)からの降板騒動の渦中にある「たつき監督」が2017年10月10日未明、約2週間ぶりにツイッターを更新し、ファンに向けてのメッセージを投稿した。
今回の投稿で注目を集めたのは、たつき監督が次回のアニメ制作について「何の作品になるかは分かりません」と明言した部分だ。この一文を寄せた意図を深読みして、「やっぱり2期厳しいのかなぁ」「KADOKAWAとの交渉は決裂したんか...」などと憶測するファンが続出しているのだ。
「アニメ屋らしくもくもく作ってゆきます」
たつき監督がツイッターを更新するのは、9月25日に「けもフレ」アニメの制作から外れることを報告して以降、今回の投稿が初めて。ツイートの冒頭ではまず、
「とくにご報告はないのですが、irodori3人元気に生きております。気にかけて下さった方、各種お便り下さった方、ありがとうございます。励まされました」
など、簡単な近況報告やファンからのエールに感謝する言葉をつづった。なお、投稿にある「irodori」とは、たつき監督が代表を務めるCGアニメ制作集団で、メンバー全員が「けもフレ」の制作に携わっている。
その上でたつき監督は、降板騒動の進展について具体的には触れなかったものの、
「何の作品になるかは分かりませんが、かわらずアニメ屋らしくもくもく作ってゆきますー」
と今後の活動方針についても言及している。
たつき監督の降板報告ツイートを発端に起きた今回の騒動では、アニメの制作委員会が9月27日にコメントを発表。たつき監督が所属するヤオヨロズ(東京都中野区)が、次期アニメの制作から「辞退したい」と申し出たなどと説明していた。
その後、10月3日にはKADOKAWA(東京都千代田区)の井上伸一郎専務とヤオヨロズの福原慶匡(よしただ)代表が共にツイッターを更新し、今後の対応について相談を始めたことを明かしていた。
こうした状況の中で、たつき監督が約2週間ぶりに投じた今回のツイートは、ファンの間で大きな注目を集めた。10日15時時点で5万回の以上リツイート(拡散)、6万9000回以上の「いいね」を集めたほか、投稿のリプライ(返信)欄には、
「まだこの先何があるか分かりませんが、次作も応援し続けます」
「ファンを安心させる為にツイートして頂いたこと深く感謝します」
「どんな形であれ、たつき監督の作品が大好きです」
といった激励や感謝のコメントが相次いで寄せられている。