最近5年でも高値圏
一方、マツタケ不作の影響は、東京都中央卸売市場(大田市場)の価格にも跳ね返っている。2017年8月のマツタケの平均卸価格は、1キログラム当たり7491円。前月からは18%ほど値下がりしたが、前年同月と比べると35.8%上昇している。最近5年と比べても、8月としては最高値だった。
さらに、10月第1週(9月29日~10月5日)の入荷状況をみると、前週と比べて4%減、前年同期比で31%も減っている。競りでの価格(国内産)は、高値で400グラムあたり10万8000円を付けている。前年同期の価格は3万7800円で、実に3倍近くに値上がりしたことになる。
インターネットの掲示板などには、
「まつたけ食べたいヤツはインスタントお吸い物使った炊き込みごはんでガマンだなwww」
「昔はまつたけなんて山ほどとれたけど、どこの地域もだんだんとれなくなってきたな。取り尽くして資源管理ができないだけなのか、盗む奴のせいのか、自然環境の変化のせいなのか。どれが原因なんだ?」
「お天気ばかりはどうにもならんのね」
「エリンギみたいにはつくれんのかねw」
などといった声が。「秋の味覚」だけに、なんとか口にしたいようすがうかがえる。
とはいえ、それでなくても国産マツタケは年々収穫を減らし、ここ数年は中国産やカナダ産などが幅を利かせている。不作で価格上昇となると、この秋は庶民の口には入りそうにないかもしれない。