出場経験のない若手は1人も出なかった
セルジオ越後氏は10月7日のスポーツ番組「SPORTSウォッチャー」(テレビ東京)で、ハリルホジッチ監督のプランがゲーム途中で崩壊したと論じた。
例に出したのが、前半36分の場面だ。FW武藤嘉紀選手が相手選手と交錯して転倒した際、ハリルホジッチ監督がテクニカルエリアから飛び出し、ファウルを取らない主審に抗議した。セルジオ氏はこれに「普通テストマッチでこんなに興奮することはない」と述べた。
ハリルホジッチ監督は結局、FW3人、MF3人の6人で交代カードを使い切った。だが交代で入ったのは、いずれも代表出場経験者ばかり。サッカー解説者の秋田豊氏は同番組で、この采配を
「残念でしたね。意味のある試合になりづらかった」
と批判し、出場経験のないGK中村航輔選手やDF植田直通選手、車屋紳太郎選手ら守備の選手を試してほしかったと指摘した。「若い選手の中でどうゲームを組み立てて結果を出すか、見たかった」
複数の報道によると、後半15分まで出場した香川選手は試合後、メディアの取材に「(この試合に)何の意味があったのか」と疑問を呈している。
「勝ち切れたことはよかったけど、W杯という点では正直、何の意味がある試合なのかなと。相手のインテンシティーも高くなかったし、W杯を見据えるという意味では、こういうレベルは多分ないと思うし、評価しづらいゲームになったと思う」(「THE PAGE」10月7日付記事)