岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち 
アメリカ人はいつから銃を持つようになったのか

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「一人暮らしだったら、身を守るために拳銃を持つ」

   ダイアン・ラッチョウ(59)は、カリフォルニア州に夫とふたりで住んでいる。

   「トランプはNRAに買収されている(Trump is bought by the NRA.)。我慢ならない」と、彼女はトランプ大統領を激しく批判する。

   ダイアンの家に、銃はない。「身を守るために銃を持っている友だちは、一人もいないわ。夫も銃器は大嫌いで、手を触れたこともない」。

   「銃なしで生活することで、身の危険を感じることはある?」という私の質問に、彼女は答えた。

「怖くなどないし、身の危険を感じることもないわ(I'm not afraid and feel safe.)」

   私はダイアンをよく知っている。筋金入りのリベラル派である彼女が、最後にこう付け加えた。

「でも、一人暮らしだったら、身を守るために拳銃を持つわ(However, if I lived by myself, I would get a handgun for protection.)」

(敬称略。この項続く)(随時掲載)


++ 岡田光世プロフィール
岡田光世(おかだ みつよ) 作家・エッセイスト
東京都出身。青山学院大卒、ニューヨーク大学大学院修士号取得。日本の大手新聞社のアメリカ現地紙記者を経て、日本と米国を行き来しながら、米国市民の日常と哀歓を描いている。文春文庫のエッセイ「ニューヨークの魔法」シリーズは2007年の第1弾から累計35万部を超え、2016年12月にシリーズ第7弾となる「ニューヨークの魔法の約束」を出版した。著書はほかに「アメリカの 家族」「ニューヨーク日本人教育事情」(ともに岩波新書)などがある。


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