実は誰も知らない中国国営企業 「特色ある社会主義」の中身

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いくつあるのか不明

   『人民日報・海外版』の微信(WeChat)オフィシャルカウント『侠客島』で17年9月18日に発表された「国有企業改革、突然鳴り物入りに?」という文章には、「2018年は国有企業改革が相次ぐ年となるだろう」と書かれている。

   だが、いったい「国有企業」とはどんなシロモノなのか。そもそも「国有企業」とは誰のことなのか。こうした問いかけに、きちんと答えられる人はほとんどいない。

   まず、国には国有企業をリストアップした文書はなく、それぞれの企業サイトでもはっきりとは説明されてはいない。また、国家の投資あるいは持株50%という基準で区分することはできない。そして、歴史的な理由から、数知れぬ合併・分割・再建・新規設立・移転・所有制改革を繰り返しているため、実態がわかりにくくなっている。

   それでも、あれこれと調べまくった挙句、「資産が政府の監督管理を受けるかどうか」「責任者が党の組織によって任免されるか」という、二つの基準だけはあった。当然、この「政府」には中央と地方という違いがあり、国有企業もそれによって中央企業と地方国有企業に分けることができる。

   地方国有企業はあまりにも多く複雑で、2013年時点で10万4000社あったが、現在では、その数が全く分からない。

   この基準に合致する中央企業は、おおきく二つに分類できる。

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