延長戦では特に興奮している?
心拍数だけでなくストレス指数や興奮度も高い数値になっており、
「研究結果は、ホッケーの試合を見た感情的なストレスによって引き起こされる反応が、心血管疾患リスクを上昇させ、心臓発作や心筋梗塞を誘発する可能性があることを示唆している」
とカイリー博士は指摘している。今回の研究は限定的な条件下で行われているため、スポーツ観戦が心臓に有害であるとする因果関係を証明しているわけではなく、そもそも有害かどうかもわかってない。
しかし、心臓のかなりの負荷をかけていることは事実だ。以前に心血管疾患を発症していたり、心臓発作や心筋梗塞の前例がある人はスポーツ観戦には注意を払い、急激な心拍数の上昇などを感じた場合は医療機関を受診すべきだと、共著者の医師らはアドバイスしている。
ちなみに、研究で最も心拍数増加が起きていたのは延長戦で、初得点時、2得点目だった。だが、心臓のために延長戦は見ない......というのは難しそうだ。