2017年10月6日朝6時40分頃、JR国立駅の中央線ホーム付近の線路上に若い男性が侵入するトラブルがあった。中央線は上下線ともに約30分運転を見合わせ、ツイッターには影響を受けた通勤・通学客からの「悲鳴」が相次いだ。
この立ち入り騒ぎをめぐって、ネット上で思わぬ注目を集めているのは、線路に侵入した男性が見せた「予想外の行動」だ。ツイッターに上がった報告によれば、男性はまるで「散歩」でもするかのような調子で、ゆっくりと線路脇を歩き続けていたというのだ。
25分にわたって線路上に
JR東日本八王子支社の広報担当者は10月6日のJ-CASTニュースの取材に応じ、今回の線路立ち入りトラブルの一部始終について、次のように説明した。
まず、侵入した男性は、JR国立駅から東京方面に400メートルほど進んだ線路を歩いている所を発見された。見つけたのは、国立駅に向かっていたJR中央線下り電車の運転士。すぐさま電車を緊急停止させ、駅職員と連絡を取って対応にあたった。
しかし、男性は駅員らが対応の準備をしている間に、今度は立川方面に向かってゆっくりと進み始めた。線路を歩きながら国立駅を通過し、200メートルほど進んだところで駅員に保護されたという。保護した時間は7時5分頃。つまり、男性は発見から25分間にわたって線路上にいたことになる。
この広報担当者によれば、男性を保護した駅員からは「20代くらいの、大学生風の男」との報告があった。身体からは酒のにおいがしたという。男性の身柄はすでに警察に引き渡しているという。
なお、このトラブルで、中央線は上下線ともに約30分運行を見合わせた。後続する列車などにも最大で27分の遅れがあり、約1万5000人の乗客に影響が出たという。