AIスピーカー、「一家に1台」時代は来るか 続々参入、その性能と値段

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グーグルは質問に答えるやり取りに強み

   LINEの発表の数時間前、グーグルもAIスピーカー「グーグルホーム」を発表した。インターネット上の自分のグーグルアカウントと連動し、「OKグーグル」と発声して起動させて家電を操作したり音楽を聞いたり、ニュースを読み上げたりする。こうした基本的な機能は、Clova WAVEと同じといってよさそうだ。

   独自開発の対話型AI「グーグルアシスタント」は、スマホの基本ソフト(OS)「アンドロイド」にも搭載されている。「ネットの巨人」であるグーグルだけに、声での質疑応答のようなやり取りは一日の長があるだろう。この点、グーグル製品開発本部長の徳生裕人氏は10月5日放送の「ワールドビジネスサテライト(WBS)」(テレビ東京)で、「検索をやっている会社なので、質問に答えるのは、これまでやってきた蓄積が生きるエリアだと思う」と話した。

   一方のLINE。舛田氏は「日本の住環境、日本のユーザーの状況を最適にとらえていきたい」と話す。Clova WAVEは17年8月から「先行体験版」を一部ユーザーに提供しており、利用者からの声を集めて改良を重ね、今回発表した「正規版」につなげた。

   同じ日に製品発表という「日米対決」になったLINEとグーグル。発売日は1日だけLINEが早かったが、価格はいずれも1万4000円(税込)。ただしClova WAVEは、2018年1月31日までのキャンペーンとして、LINEミュージック12か月分とセットで1万2800円となる。販路はいずれも自社のオンラインサイトやECサイトのほか、グーグルホームは発売時から家電量販店の店頭でも取り扱う。「量販店では10月末から11月頭」というLINEより先んじた格好だ。

   今後国内では、ほかのメーカーも参入する。米国のAIスピーカー市場をリードする米アマゾン・ドット・コムは、独自AI「アレクサ」を搭載した「アマゾン・エコー」の年内発売を10月2日に明らかにした。具体的な価格や発売時期は不明だが、米市場での実績が強みだ。またソニーも、年内に「グーグルアシスタント」搭載のAIスピーカーを国内で販売開始すると、ソニー広報が10月6日、J-CASTニュースの取材に答えた。

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