2017年のノーベル文学賞が10月5日夜発表され、日系イギリス人作家のカズオ・イシグロさん(62)が受賞者に選ばれた。
イシグロさんは長崎市出身で、5歳のとき英国に移住し、現在は英国籍。1989年に発表した『日の名残り』は、英国貴族に仕えた執事を主人公とした小説で、同年のブッカー賞に輝き、アンソニー・ホプキンスさんの主演で93年に映画化もされた。
『わたしを離さないで』はドラマ化も
他の作品に、『わたしを離さないで』(2005年)など。同作は日本のTBSで、16年に綾瀬はるかさん主演でドラマ化もされた。
受賞理由についてスウェーデンアカデミーは、「偉大な情緒的力のある小説で、世界とつながっているという、幻覚の下にある深淵をあらわにした」としている。