やっぱり「私は小池さんがいいと思います」
会見の場でも、首班指名候補としてさまざまな名前が出た。候補にふさわしい人として
「(「希望」の)チャーターメンバーなのか、民進党出身なのか、前原氏自身なのか」
といった質問が出たが、前原氏は
「小池さんと相談したい」
とのみ答えたが、誰が望ましいかという「イメージ」については
「私は小池さんがいいと思います」
と答え、小池氏の説得を諦められていない様子。出馬問題について
「ご本人は決着したと思っておられるかも知れませんね」
と述べたが、前原氏自身は、
「まぁ、あのー、政権選択の選挙。誰を総理にするか、という選挙なので、それについては早急に相談して決めていく」
と、必ずしも「決着」できていない様子だ。
「希望」側が、前原氏を首班指名の候補として念頭に置いている可能性もある。
「前原代表に総理候補が決まった時は固辞しないのか」
「小池氏側から前原氏を(首班指名候補として)希望する旨の発言があったか」
といった質問に、前原氏は
「仮定の質問には、今はお答えしません」
「今までの話は、皆さん方の前で申し上げるべきではない。私が申し上げたのは、とにかく、小池さんに出てもらいたいということ」
と、口が堅かった。
それ以外にも、小池氏は9月25日に出演したフジテレビのニュース番組で
「いや、あのー、山口那津男さんがいいと思います」
と発言。10月5日午後にも都議会閉会後に改めて報道陣の取材に応じ、衆院選で戦った相手と連携する可能性について
「それはもう結果ですよね。政治では当たり前だと思います」
と述べた。前原氏と会談後の会見で述べた「自社さ」政権の話を合わせて考えると、「希望」が単独過半数を取れなかった場合は、安倍晋三首相と距離がある与党内の国会議員を念頭に置いているとの見方もできる。自民党内で安倍氏と距離がある有力議員としては、石破茂衆院議員が知られている。