「コピペと言われても文句言えない」
実際、騒動の概要などを説明する冒頭の2段落を除いた後半部分(博多高校=325字、浦和学院=352字)で比較すると、両校の表現が完全に一致したのは「199字」に及んだ。つまり、文章の半分以上が全く同じなのだ。
そのほか、ほとんど一般には見ることのない「至りませず」という言葉が、どちらの文書にも共通して登場する点を疑問視する向きもある。
実際、1億本を超える記事情報をまとめている新聞記事データベース「日経テレコン」で、2000年以降の記事を「至りませず」というワードで検索すると、ヒットしたのはわずか1件。しかもこの1件は、浦和学院の謝罪文を引用したスポーツ報知の15年12月1日付け記事だった。
こうした類似点に気付いたネットユーザーからは、博多高校が謝罪文を「剽窃」したのではないかと疑う声が相次いでいる。実際、ツイッターやネット掲示板には、
「コピペと言われても文句言えない」
「句読点の打ち方がほぼ同じで寒気がした」
「同じような事件の謝罪文なら同じになるのはわかる。でも全然違う事件じゃん」
といった書き込みが数多く出ている。
また、同校の謝罪文をめぐっては、生徒による暴行事件に関する内容にも関わらず、「SNSの危険性」について言及していたことに違和感を示す声も出ていた。そのため、今回「剽窃疑惑」が明らかになったことで、
「何でSNSなんて出てきたんだと思ってたけど、コピペなら納得だな」
「だからSNSがどうこうって訳の分からん文言が入ってたのか」
などと揶揄する声も目立っていた。
一方で、今回の両校の文書の一致について、「謝罪文のテンプレートがあるんだろ」「さすがにこれは仕方ないだろ ビジネス文書なんて使い回し」と理解を示すような声も複数出ていた。