日本ハムの大谷翔平が2017年10月4日のオリックス戦で「4番・投手」として先発出場し、インターネット上でも衝撃が広がった。
しかも大谷は4回終了まで安打・四死球を与えない完全試合ペース。その回の攻撃では自ら安打も放った。ツイッターでは「現実が漫画に追いついた瞬間である」といった声が続出。一方、今オフ後のメジャー挑戦を念頭に「もう日本では見納めなんだな」と寂しげな反応も。
4回までパーフェクトピッチング
日本ハムにとって今季ペナントレースのホーム最終戦。すでにBクラス(4位以下)が決まりプレーオフ出場権はないが、あっと驚かせる布陣で臨んできた。
大谷は4番を打つこと自体がプロ入り後初めて。日本ハムの公式ツイッターも4日の試合前、打順表の画像とともに「4番・ピッチャー 大谷翔平!!」と投稿した。4番が定位置の中田翔は3番に座っている。
投打の分業が進んだ現代のプロ野球で、基本的に投手が4番をつとめるのは極めて稀。さらに大谷は、5回先頭のオリックス4番・マレーロに左前安打を許したものの、4回まで無安打・無四死球、7奪三振の完全試合ペースで試合を運んだ。
今季の大谷は4月上旬に肉離れのため離脱し、6月下旬に打者で復帰。投手として試合に出られるようになったのは7月中旬からだった。それも打者なら指名打者(DH)としての出場で、投打ともにつとめる「リアル二刀流」はこの試合が今季初めて。