「SNS映え」が旅行・レジャーを変える ツアーのメニューも大きく変化

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「濃溝の滝」はツアー参加者1か月平均4.5倍増

   はとバスツアーの千葉県・江川海岸のように、インスタグラムやツイッターで広まった、「SNS映え」するスポットを組み込むツアーは、ここ数年、増加傾向にある。

   はとバスツアーでは、「まるでジブリ作品にでてくる森のようだ」と、SNSで拡散されて有名になった千葉県君津市の濃溝(のうみぞ)の滝を、2016年からツアーに組み込んだところ大ヒット。人気のツアーとなっているという。

   濃溝の滝を組み込んだツアーの参加者は、2016年4~8月の5か月間で400名弱だったところが、16年7月~17年6月の1年間で4300人弱にのぼり、1か月あたりの平均人数で約4.5倍に増えた。

   一方、主にシニア層向けのツアーを企画している「クラブツーリズム」でも、この濃溝の滝や「モネの池」と呼ばれる岐阜県関市の根道(ねみち)神社そばの池を、2016年からツアーの行き先の一つに組み込んできた。濃溝の滝とともに、根道神社の「モネの池」はツイッターで写真が投稿されると、クロード・モネが描いた名画「睡蓮」のようだとSNSで急速に広まり、一躍多くの観光客が訪れる人気スポットになった。

   クラブツーリズムは、「メディアで取り上げられ、話題になったこうしたスポットをツアーの行き先の一つに組み込むことで、お客様に目新しさを感じていただいています」と話している。

   瞬く間に多くの人々に拡散して、新たなトレンドをつくっていくSNSの影響は、これからもますます大きくなることが予想され、今後のレジャー動向にも目が離せなくなっている。

(ライター・戸川明美)

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