朝ご飯が1日の食事の中で最も重要であることを証明
研究班のリーダーで、JACC誌の編集長でもある米マウントサイナイ病院の心臓科医バレンティン・フステル氏は、論文の中でこう語っている。
「いつも朝食抜きの人は、食生活が全般的に不健康で、心血管系のリスク因子を抱える割合が高い傾向がみられました。朝食を抜くという行動は、喫煙、高コレステロール、運動不足などと同様に危険因子の1つです。朝食を食べることが心臓病のリスクを減らすという証拠を私たちの研究は提供しました」
しかし、朝食を抜くことがどうして健康に悪影響を及ぼすのだろうか。研究班の1人、米カリフォルニア大学のプラカシュ・ディードワニア教授は、論文の解説記事でこう説明している。
「今回の研究は、朝食が1日の食事の中で最も重要であることの正しさを立証しています。朝食を抜く人はたいてい体重を減らそうとしていますが、その後の時間帯に不健康な食事をたくさん取ることが多い。朝食を抜くことでホルモンのバランスが崩れ、体内時計がおかしくなってしまうと考えられます」