ビジネスで送るメールアドレスの並べ方は役職順に並べるべきか、それとも気にしなくてもよいかがツイッター上で議論になっている。
無駄な労力だとする意見や、ビジネスマナーとして根付いているといった意見が交わされ、賛否両論あるようだ。明確なルール・マナーはあるのだろうか。
宛名の順番は意識しても、宛先の順番までは意識していない
話題となったのは、2017年9月27日につぶやかれたとあるツイートだ。
それは、仕事でメールの宛先欄を役職順に並べないのはルール違反だ、と別の社員から指摘されたが、そういったことに気を使うのは無駄な労力だと感じ、うんざりしてしまったという旨のもの。このツイートに対しては様々な意見が寄せられ、10月2日現在、このツイートは1万2000件以上のリツイートと「いいね」を獲得した。
「メールの宛先欄に役職順なんて当たり前」
「メールの宛先なんて気にしないけどやってって言われたらそれも仕事のうちか~と思ってやるかなぁ」
「メール宛先欄なんか気にしないでしょ」
と、賛否さまざまな意見が寄せられたほか、
「役職順にしてるのはメール本文の宛名くらいだなぁ...アドレスまで意識しようとすると送信ミスやらかしそう」
と、本文中の宛名の順番は意識しても、メールアドレス欄の宛先の順番には意識を向けていないという人も一定数見られた。
ルールやマナーが明確に存在するわけではない
この件について、何か明確なルール・マナーはあるのだろうか。J-CASTニュースは10月2日にNPO法人日本サービスマナー協会の講師に聞いた。
「メールの宛先を役職順に並べなければならないというルールやマナーが、明確に存在するわけではありません」
という。こうした「メールの宛先を役職順にすべきではないか」という意見はここ数年で出てきたもので、講座でそういった質問を受けることもよくあるという。
宛先の順番については、状況に依るところが大きいとしたうえで、
「たとえば、当たり前かも知れませんが、クライアント企業や先方の社員については、宛先を先に記すのが望ましいです。あとは初めて先方にメールをする場合にも、宛先には気を付けるほうがよいでしょう。もし、互いの関係性が同等の場合や、上下関係が存在しないなどのケースでは、宛先を50音順にするのも一つの手です」
としたうえで、「何より大切なことは、送られた側の立場に立って、先方が不快に感じないようなメールを送ることですね」とのことだった。