暴行動画の高校、謝罪文で「SNSの危険性」 「論点ズレてる」と違和感続々

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「的外れにも程がある」

   「SNSの危険性」、「ITモラル」――。学校側がこうした点に言及したことについて、インターネット上では「問題はそこじゃない」との指摘が相次ぐことになった。

   そもそも、騒動直後(9月29日昼)のJ-CASTニュースの取材に、博多高校の内尾実副校長は、動画がネット上に拡散された経緯について、次のように説明していた。

   まず、撮影された動画はクラスの「グループLINE」で複数の生徒に共有された。これを、ある生徒が中学時代の友人にLINEで送付。別の高校に通うこの友人が、動画をツイッターに投稿したことで、一気にネット上で「拡散」することになった。動画を確認した福岡県警から連絡があり、学校側は初めて事態を把握したという。

   また、この動画をツイッターで投稿した男子高校生(16)も29日のJ-CASTニュースの取材に対し、撮影された動画の内容に憤りを感じたことで公開を決めたと説明していた。

   こうした経緯で明らかとなった事件のお詫び文に、生徒のSNSの使い方を問題視したような内容が含まれていたことから、ツイッターやネット掲示板には、

「おかしくないか?この問題はSNSによる拡散でなく生徒の暴力だろ」
「学校が出した謝罪文の内容が的外れにも程がある。むしろネットに上がって良かったよ...」
 「反省すべき本質は暴力であって、今回の事件はIT云々とかは関係ないぞ。発覚の助けになったというだけ」

といった疑問や反発の声が相次いで寄せられることになった。

   さらには、博多高校の公式ツイッターアカウントに直接リプライする形で、「もっとまともなコメントだせ」「論点ずらすな」との批判を送るユーザーも出ており、いわゆる「炎上騒ぎ」となっている。

   はたして、学校側の真意は何だったのか。J-CASTニュースは10月3日、博多高校に対し電話で取材を申し入れたが、13時過ぎに電話に出た担当者からは「(広報担当の)副校長は打ち合わせ中で今は対応できない」との返答があった。

   その後、記者が改めて連絡を取ろうと同日16時過ぎから19時までに10回以上電話をかけたが、いずれも話し中なのか「ツー、ツー」との応答音が鳴るだけだった。

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