子どもの頃誤嚥した可能性が
バクスターさんによると、7歳の誕生日にプレイモービルの工事現場セットをプレゼントされた記憶があり、そのときのコーンの可能性がある。サイズ的には鼻で吸いこめるようなものではなく、医師らは誤嚥で気道を流れていき肺に留まったと推測している。
報告執筆に関わったニコラス・デニー医師は、幼児が玩具などを誤飲してしまうことはよくあるとしつつ、「3歳くらいの子どもに多く、通常は呼吸に障害が起きるため気づきやすい」と指摘。
「恐らくバクスターさんが飲みこんでしまったのは比較的成長した時だったので症状が表れにくく、カラーコーン自体も長い時間をかけて何らかの有機物で被膜されていったのでしょう。それが肺を圧迫していたのです」
食道を通って胃に入ったのであればやがて排泄されたかもしれないが、偶然にも肺へと達したため、40年以上もそのまま残り続けたようだ。
ちなみに英国医師会誌によると、40年も経過して肺や気管支から異物が発見されたという症例報告は初めてだという。