販売業者「お詫びの気持ちでいっぱい」
これは、一体どういうことなのか。J-CASTニュースが、問題のカレー販売ブースを出展していた「L.B.Market」(名古屋市)の担当者に話を聞くと、薄い肉が乗った「ステーキカレー」を販売していた事実を認めた上で、その事情を次のように説明した。
まず、「細切れ肉」のようなトッピングが乗ったカレーを提供したのは、イベント4日目のこと。理由は用意していたステーキ肉が欠品したため。すぐに担当者が代用品を探しに近くのスーパーに向かったというが、そこでは適切な材料が見つからなかったという。
そこで現場の担当者が目を付けたのは、L.B.Market がTGSに同時出展していた「牛ステーキ丼ブース」だった。つまり、そこで使っていた「うす切り」のロース肉を、代用品として使うことに決めたというのだ。
同社が販売していた牛ステーキ丼はブランド和牛の肉を使ったメニューで、もともと用意していたカレー用のステーキ肉よりも高価だという。そのため、
「こちらとしては、より良い食材を提供することでお客様にも満足して頂けると考えていました」
と担当者は振り返る。その上で、今回「ステーキには見えない」との批判が出たことについては、
「とはいえ、現場でのアナウンス不足もあり、結果として購入した皆様をガッカリさせてしまいました。飲食のプロとして今回の件は純粋に反省していますし、お詫びの気持ちでいっぱいです」
と話していた。