現時点では衆院選出馬に否定的な東京都の小池百合子知事(「希望の党」代表)をめぐり、菅義偉官房長官が2017年9月29日の記者会見で、「(小池氏が国政に)出てくるんじゃないかと思っている」と述べ、衆院議員に復帰するとの見方を示した。
小池氏が衆院選で「選挙の顔」となる一方で、都知事のままでは衆院選後の首相指名(首班指名)で「希望」メンバーは小池氏の名前を書くことはできない。こういった背景から衆院議員復帰説がくすぶり続けており、早くも関心は「どこから出馬するか」に移っている。
「まあ小池さんも昨日はいろんな『出ない』とか言ってますけど...」
小池氏が国政復帰を一応は否定する中、菅氏は記者会見で、仮に「希望」が政権を取ったとしても、現状ではその「顔」が誰になるのか明らかではないことを指摘。結局は小池氏は衆院選に出馬するとの見方を示した。
「政権選択選挙って皆さん書いてますけど、まあどなたがその主翼になるか触れられていなんですけれども、まあ小池さんも昨日はいろんな『出ない』とか言ってますけど、ただ多くの皆さんは、小池さんが出てくるだろうと、みんな思ってるんじゃないですか?私は出てくるんじゃないかな、と思ってます。」
その上で次のように述べ、小池氏に対して自らの立ち位置を鮮明にするように求めた。
「まあ堂々と、そこを宣言してですね、まさに真正面から政策論争をやるということは、きわめていいことだと思ってます」