東京電力は9月28日、福島第1原子力発電所の1~4号機建屋周辺の井戸の一部で、水位計の設定が2017年4月から誤っていたと発表した。同日午後に1~4号機周辺の全台の地下水汲み上げを停止したが、29日午前から問題の井戸を除いて汲み上げを順次再開している。
発表によると、井戸の水位を建屋の汚染水よりも高く保つことで、汚染水が外部に漏れないようにしている。しかし、実水位は測定していた水位よりも709ミリ低く、水位が逆転して汚染水が外部に漏れる恐れがあったという。使用開始以降のデータを確認したところ、このうち1本の井戸は17年5月に水位逆転が8回起きていた。