若狭氏の政治塾でも「首相公選」問う
希望の党が2017年9月27日発表した「綱領」などには、首相公選制などへの言及はない。しかし、側近とされる若狭勝・衆院議員が「輝照塾」の参加希望者に課した「政治志向」テストに、「首相公選制の導入」への賛否を問う項目があったと報じられている(読売新聞、8月19日付朝刊)。小池氏や周辺が首相公選制、そしてこれによる大統領型の「強いリーダー」誕生に意欲を見せていることは確かだ。
なお首相公選制の導入には、憲法改正が必要となる。2002年、小泉政権時代にまとめられた「『首相公選制を考える懇談会』報告書」では具体的な選挙手順案として、一定数の国会議員の推薦を受けることを立候補資格とし、国民が首相・副首相候補に直接投票を行う、という米大統領選に近いシステムが提示されている。