首相を縛る国会が変わらない限り出馬なし? 小池氏がめざすのは首相公選制→大統領か

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17年前、田中真紀子氏らと「公選制」議論

   2000年9月、小池氏はひとつの「合宿」に参加している。当時絶大な人気を誇り、「初の女性首相」No.1候補だった田中真紀子氏を中心とした「新しい日本をつくる超党派会議」だ。当時48歳、少数野党・保守党のメンバーだった小池氏をはじめ、各党の若手が集まったこの会で、メインテーマとして議論が交わされたのが「首相公選制」だった。当時の新聞記事(産経、9月9日付朝刊)によれば、「問題は実行力。仕事のできる内閣を作るためにも、大統領制のような公選制の導入を」など、公選制を支持する意見が相次いだという。

   小池氏自身が、この場でどう発言したかは詳らかではない。しかしその8年後、自民党総裁選への出馬直後に出版した『もったいない日本』(主婦と生活社、2008年)では、「強いリーダーシップのため、首相公選制の再議論を」と題した一節を設け、

「リーダーシップを論じる際、日本の政治リーダーである首相を選ぶ過程も再考する必要があります」
「国民多数の意思を受けて就任することになれば、首相の地位は現在よりも強化されます。派閥の論理や与党内の都合が優先されることもなく、また、国民の政治参加の道も今よりずっと開かれたものになるでしょう」

と公選制のメリットを解説、こう明言する。

「私は、国体として天皇陛下の存在は揺るぎがないものとしながらも、日本の持続可能な発展のためには、首相公選でギアチェンジする必要があると考える一人です」
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