教師は「精神的に強いショックを受けている」
博多高校の内尾実副校長は29日のJ-CASTニュースの取材に対し、問題の動画は28日夕の1年生クラスの「日本史B」の授業中に撮影されたものだと説明。暴行を受けたのは23歳の新任教師だという。
詳しいトラブルの経緯については、次のように説明した。
まず、問題の生徒が授業中にタブレット端末で動画を見ていたことを、教師が「授業に集中しなさい」などと何度か注意した。それでも生徒は動画を見ることを止めなかったため、教師が授業中にタブレットを取り上げた。これに生徒が激高し、動画のような暴行を振るったという。
なお、内尾副校長によれば、暴行を受けた教師本人の意向もあり、警察に被害届は出さず、学校側で問題の生徒を指導することに決めた。教師に大きなけがはなかったが、
「ここまでの騒ぎになってしまった事で、精神的に強いショックを受けている様子だった」(内尾副校長)
とした。問題の生徒への処分は検討中だという。
なお、学校側はクラスの生徒が暴行を止めようとせず、トラブルを笑ったり囃し立てたりしていたことも問題視。29日の授業終了後に全校集会を実施し、改めて注意と指導を行う予定だとしている。