「肯定的な反響に変わり始めている」
判決翌日の2017年9月28日、J-CASTニュースが増田氏に現在の率直な気持ちを聞くと、
「これまで支援して頂いた方々の気持ちに応えることができず、非常に残念です。はっきりとした理由も述べられず、判決は納得できないし悔しい」
と胸の内を明かした。
増田氏が代表を務める「SAVE TATTOOING」では、彫り師や愛好家らが中心となり、タトゥー文化を守るための活動を行っている。「イレズミに特化した法制度の設立に関する請願書」は、約2万5千人の署名を集めた。今後は控訴審に向け、10万人以上の署名を目指す考え。
また、海外でも注目度が高いことから、日本ではタトゥー施術が医業とみなされ、医師免許をもたなければできないという実態を知ってもらうようメッセージを発していくともいう。外国は外国だからと日本だけに留まることなく、海外からも評価の高いタトゥーは守るべき文化であると声を上げる必要性についても語った。
今回の判決報道による世間の関心の高まりについては、
「改めて今こんなこと起きているんだ、と初めて知った人も多いと思います。裁判をすると言い始めたときは批判的なことも多く向かい風でしたが、自分が思っていたよりも肯定的な反響に変わり始めている気がします」
と手ごたえを感じているようだ。そして控訴審に向け、
「自分だけでなく、社会の中であってはならない一つの大きな問題として、大きく声をあげて臨んでいきたい。確固たる意志で、支持してくれた人に良い結果を伝えられるよう闘っていく」
と固く決意した。