「味覚障害」はストレスも引き金に パワハラきっかけで味が感じられなく... 

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ラーメンが「アツアツの噛み切れるひも」みたい

   斉藤さん(仮名、42)は、2016年1月に突然味を感じなくなった。

   スナック菓子を食べた時、全然塩気がないと感じた。チョコレートを食べると固いバターをかんでいる感覚になり、ラーメンはアツアツの噛み切れるひもにしか思えない。

   何も美味しく感じられないが、「食べ終わる頃には味覚が戻っているかも」と、満腹になっても食べ続けた。

   味覚専門外来を受診したところ、「ストレス」が原因として浮かび上がった。

   味覚障害になったのは、新しい職場で働きはじめて1か月後だった。「パワハラ」「モラハラ」を毎日受け、「自分が仕事ができないからだめなんだ」と自責の念を抱えていたという。

   亜鉛製剤を処方され、4か月服用したが効果はみられず。思い切って仕事を辞めると、1か月も経たないうちに突然味覚が戻った。

   ストレスが原因の味覚障害は亜鉛を摂っても改善しないので、斉藤さん同様ストレスの原因を取り除くのがベストだ。ただ、なかなか簡単には排除できないストレスも多いだろう。その場合は、抗不安薬などの薬、心理カウンセリングで治療する。

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