けもフレ監督「降板」、けものフレンズプロジェクトがコメント→監督所属のヤオヨロズが「辞退を表明」

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   人気アニメ「けものフレンズ」(けもフレ)の監督をつとめていた「たつき」さんが同アニメを降板すると報告した騒動で、KADOKAWA(東京都千代田区)が出資した「けものフレンズプロジェクト」は2017年9月27日未明、公式サイトでコメントを発表した。

   「『けものフレンズ』に関しまして、すでに新規映像化プロジェクトの制作を発表させていただいておりますが、発表当初より同体制での継続か、新体制での新たな表現かも合わせて検討中で、現時点においてもまだ何も決定していない状況です」

  • 騒動が起きた「けものフレンズ」(画像はKADOKAWAのYouTubeチャンネルから)
    騒動が起きた「けものフレンズ」(画像はKADOKAWAのYouTubeチャンネルから)
  • 騒動が起きた「けものフレンズ」(画像はKADOKAWAのYouTubeチャンネルから)

「ヤオヨロズ株式会社より8月に入った段階で辞退したい旨の話」

   続けてコメントは

「そのような中、今年1月~3月に放送されたTVアニメーションと同様の体制を優先として、視聴者のご期待に沿えるべく調整をしておりましたが、アニメーション制作会社であるヤオヨロズ株式会社より8月に入った段階で辞退したい旨の話を受け、制作体制を一から模索することになっているのが現状です」

と状況を説明した。ヤオヨロズ(東京都中野区)は「けもフレ」のアニメ制作を担っており、たつきさんは同社に所属している。

   続いてコメントは、作品の方向性やこれまでの取り組みについて

「『けものフレンズ』は動物ファーストの理念のもと、関わってくださったすべての方々の手によってゲーム、コミック、アニメ、舞台と展開して参りました。広く門戸を開放し、理念に賛同していただける方々のお力添えをいただき、世界を広げていきたい。そのために誰のものでもないプロジェクトとして、動物のための『けものフレンズ』として活動を重ねて参りました」

とした上で、以下のようにヤオヨロズとの関係にトラブルが発生したことを示唆した。

「しかし、アニメーション制作を担当していただきましたヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。映像化プロジェクトとしては次回の制作を引き続きお願いしたかったため、情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、ヤオヨロズ株式会社からは、その条件は受け入れられないので辞退したい、とのお返事でございました」

「できるだけ早くご報告できるよう進めて参ります」

   今後については

「『けものフレンズ』の映像化プロジェクトに関しては、上記のような経緯で一部滞っておりますが、『けものフレンズプロジェクト』は今後も御協力をいただく皆様と共に作品を守り、ファンを守り、動物たちのことをもっと知ってもらう活動をこれからも初志貫徹、続けていく所存です。映像化に関しましても、改めて、そしてできるだけ早くご報告できるよう進めて参ります」

としている。

   騒動の発端は、たつき監督のツイート。2017年9月25日夜、「突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました。ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です」と投稿していた。

   「けもフレ」はKADOKAWAなどが出資した「けものフレンズプロジェクト」によるメディアミックス作品。15年3月からアプリや漫画で作品を展開してきたが、大ブレークしたのは17年1~3月にテレビ放送されたアニメだった。第2期の制作も発表されている。

   そのアニメ監督を務めたのがたつき監督で、「けもフレ」をスターダムに押し上げた功労者と見る向きがファンの間で強い。上記の降板ツイート後は悲しみの声と、名前が出されたKADOKAWAに対して説明を求める声が相次いだ。

   26日22時ごろからは、KADOKAWAの持株会社カドカワ(東京都中央区)公式サイトにアクセスしづらい状況が続いていた。

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