人気アニメ「けものフレンズ」(けもフレ)の監督をつとめていた「たつき」さんが同アニメを降板すると報告した騒動で、KADOKAWA(東京都千代田区)が出資した「けものフレンズプロジェクト」は2017年9月27日未明、公式サイトでコメントを発表した。
「『けものフレンズ』に関しまして、すでに新規映像化プロジェクトの制作を発表させていただいておりますが、発表当初より同体制での継続か、新体制での新たな表現かも合わせて検討中で、現時点においてもまだ何も決定していない状況です」
「ヤオヨロズ株式会社より8月に入った段階で辞退したい旨の話」
続けてコメントは
「そのような中、今年1月~3月に放送されたTVアニメーションと同様の体制を優先として、視聴者のご期待に沿えるべく調整をしておりましたが、アニメーション制作会社であるヤオヨロズ株式会社より8月に入った段階で辞退したい旨の話を受け、制作体制を一から模索することになっているのが現状です」
と状況を説明した。ヤオヨロズ(東京都中野区)は「けもフレ」のアニメ制作を担っており、たつきさんは同社に所属している。
続いてコメントは、作品の方向性やこれまでの取り組みについて
「『けものフレンズ』は動物ファーストの理念のもと、関わってくださったすべての方々の手によってゲーム、コミック、アニメ、舞台と展開して参りました。広く門戸を開放し、理念に賛同していただける方々のお力添えをいただき、世界を広げていきたい。そのために誰のものでもないプロジェクトとして、動物のための『けものフレンズ』として活動を重ねて参りました」
とした上で、以下のようにヤオヨロズとの関係にトラブルが発生したことを示唆した。
「しかし、アニメーション制作を担当していただきましたヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。映像化プロジェクトとしては次回の制作を引き続きお願いしたかったため、情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、ヤオヨロズ株式会社からは、その条件は受け入れられないので辞退したい、とのお返事でございました」