他の感染症やがんにも技術応用が可能
サノフィ社のリリースによると、新抗体は米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)の協力を得て製造体制に入っており、早ければ2018年には人を対象とした臨床試験を開始する予定だ。まずはHIVに感染している人を対象に抗体の効果を検証し、さらに健康な人を対象に抗体の予防効果も検証するという。
今回の研究で確立された抗体を組み合わせる手法はHIVだけでなく、他の感染症や自己免疫疾患、がんなどにも有用となる可能性がある。
サノフィ社は「我々は1企業が重大な公衆衛生上の脅威を克服することはできないことを理解しており、公的もしくは民間研究機関と全面的に協力し、感染症やがん治療へも貢献する用意がある」と技術協力の用意があることを明らかにしている。