24キロおもりでウオーキングに肉1キロをペロリ
80歳でエベレスト登頂に成功した冒険家の三浦雄一郎(84)が実践するのは「ヘビーウオーキング」だ。
靴底に金属が入った片足1.8キロの靴をはき、20キロのおもりが入ったリュックを背負って、5キロを1時間半かけて歩く。インナーマッスルを鍛えるため、腹筋に力を入れ、口から大きく息を吐きながらウオーキングする。登山のトレーニングとして、道中で歩道橋を見つけたら必ず1往復する。このおかげで、現役のラグビー選手並みの筋肉量があるという。
お楽しみは、月に2回、行きつけのステーキ店で1キロもの肉を食べることだ。
登山に必要な筋肉をつけるため、肉は欠かせない。一切れずつしっかりかんで食べ、1時間かけて完食した。
三浦「肉を食べると幸せな気持ちになるし、元気になる。スタミナのもとになる。体にとってもいい食べ物」
三浦の健康法は、医師全員が「正解」と判定した。
まずはウオーキングについて、一般人にはかなりキツそうなやり方だが、森下教授は腹筋に力を入れて大きく息を吐く呼吸法を真似するよう勧めた。実際にインナーマッスルが鍛えられる上、体幹を作るので転倒予防にもなる。歩いていない時でもやると効果的だという。
梅舟氏は、「老化を抑えるのに肉が重要」と評価した。
歳を重ねると血管が固くなりがちだが、肉のタンパク質はしなやかな血管を作り、動脈硬化予防につながる。魚にも血管の若返りに効果的な油が含まれているので、毎日肉と魚を交互に摂るのが理想的だ。
ただし、食べる量は考えものだ。つるた鷺ノ宮クリニックの鶴田加奈子副院長は、高齢になると腎機能が低下するため、過度にタンパク質を摂ると負担が大きすぎると指摘する。視聴者には、肉の摂取量は医師に相談するよう勧めていた。