小森純が「ぺニオク」騒動で叩かれ続ける本当の理由 「イメージは払拭できない」「それは覚悟して欲しい」

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   2012年に発覚したインターネットオークション「ペニーオークション」を巡る詐欺事件には多数の芸能人が加担した、とされ、そのうちの1人で芸能活動を自粛していたタレントの小森純さん(31)が5年ぶりにテレビ出演を果たしたが、「詐欺のイメージは払拭できない!」などといった批判が出た。

   どうしてこの人だけ叩かれ続けるのか、といった疑問がネット上に出て、「叩くなら謝罪しないでまだ芸能活動してる連中だろ」「正直に謝った者がバカを見る これが日本」などといった意見も出たが、小森さんが叩かれ続けるのには理由があった。

  • いつまで叩かれ続ける?(写真は小森さんのブログより)
    いつまで叩かれ続ける?(写真は小森さんのブログより)
  • いつまで叩かれ続ける?(写真は小森さんのブログより)

「他にも関わった芸能人がいたんでしょ?一番有名だったってこと?」

   2017年9月25日放送の情報番組「バイキング」では、同じフジテレビ系のバラエティ番組「良かれと思って!」に5年ぶりにテレビ復帰を果たした小森さんの話題を取り上げた。小森さんは「ぺニオク」事件以降、全てのレギュラー番組やCMを降ろされたほか友人たちが自分のもとを去り、騒動の違約金が「億」を超えたなどと涙ながらに語り謝罪した、と紹介した。テレビ出演などの仕事があればこれからは受けて行くのだという。

   「バイキング」のコメンテーターのキャシー中島さん(65)は、小森さんに関し、

「こういう人がテレビに出たりすると、『あ、この人昔ねこういう事をやっていたのよ』とか絶対に言うの。主婦目線レベルで言うと。イメージというものが付いているから。それは覚悟して欲しい」

と切り捨てた。司会の坂上忍さん(50)が、

「他にも(関わった芸能人が)いたんでしょ?何でこの子だけがこんなに叩かれたの?一番有名だったってこと?」

などと疑問を呈した。この疑問に対しては、あるテレビ番組があって、そこで謝罪したのだけれど、共演者に激しいことを言われたのが仕事を失うきっかけになった、という説明があり、これに対して坂上さんは、

「(公に謝罪せずに)ダンマリ決め込んだ(芸能人の)方が得した、っていうこと?」

と聞き返した。すると、小森さんの場合はどのように関わったかの詳細が分かっていて、他の人は謝礼を受け取っていなかったり、関与を否定するなど様々なバージョンがあった、という説明がなされたが、今一つ小森さんが叩かれ続ける原因がはっきりしなかった。

   ネット上では、

「正直に謝った者がバカを見る これが日本」
「謹慎してテレビで謝罪した奴を叩くなボケ。まだ謝罪も謹慎もしてない奴を標的にしろ」
「ベッキー、河本、梶原しかり、焦ってカメラの前で謝罪するから一生言われるくらい拡散するんだよ」

などといったことが掲示板に書かれ、小森さん擁護も多かった。しかし、確かに「バイキング」だけを見ると、坂上さんのような疑問を持ってしまうが、関わった芸能人の殆どが謝罪している。しかも、謝罪せずにこの事件から逃げ回っていたのは小森さん自身で、ネット上で逆ギレし、激しいバッシングを浴び続けていたことを忘れている人が多すぎる、という「反論」も出ることになった。

「必死に叩いていたお前らが、急に手のひら返しか」

   「ぺニオク」というのは、オークションの入札価格を上げる度ごとに手数料が増えるというシステムで、今回の詐欺事件の場合は、入札者が値段を上げるごとに機械的に別の入札者が現れて値段を吊り上げる。そして最終的に落札はできず手数料だけ奪われてしまう、というもの。小森さんは11年1月7日に、

「ギャルオークションでアロマ加湿器を225円で落札」

などとSNSに写真付きで紹介し、「ぺニオク」をPRしたが、実際にオークションに参加した形跡はなかった。後に所属事務所経緯でPRを40万円で請け負ったことが発覚する。週刊誌などで詐欺事件に加担したことが報じられたが、ほしのあきさん、お笑いコンビ「ピース」の綾部祐二さんが謝罪する中、小森さんは、「ダンマリを決め込んで逃げ回っている」とネット上で言われ続け、ツイッターが「大炎上」する事態になった。12年12月13日は予定されていた囲み取材をドタキャンし、記者の質問にも答えなかった。15日にはツイッターに、

「死ねよ詐欺オークションの誘導ババア」

というリプライを掲載し、

「本当に死んだらどうかなるのですか?死ぬ事が償いなのでしょうか?真実を知る人間はここにいます。 いち早く事務所の対応を待つのが今の現状です。私は絶対死にません」

などと返したため、「逆ギレ」したと大騒動になった。そしてこの日、小森さんはブログで自身が加担していたことを認め謝罪する。しかし騒動は収まらず、ブログとツイッターを閉鎖することになった。

   公の場に出て初めて謝罪したのは、準レギュラーだった13年2月3日放送の情報番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)。レギュラーの西川史子さんから、

「サンジャポに出て禊を済ませたことになると思ったら大間違い。こういうのって心根の問題だと思うので、話をしたくないし顔も見たくないと思います。見て不快に思う方もいるでしょう」

などと激しい叱責を受けた。このやり取りも大きな話題となり、この時点で「ぺニオク」事件といえば小森さんが代名詞になってしまった。謝罪をしても、ネット上のバッシングは収まらず、小森さんはテレビから消えて行くことになった。13年7月25日にブログを再開し、

「お帰り!とか待ってたよ!って言ってもらえて本当にうれしすぎです」

などと感想を述べていたが、批判のコメントが相次いだため、14年10月16日にコメント欄を閉鎖した。小森さんだけが「ぺニオク」事件で叩かれ続けているのはこうした経緯がある。掲示板には小森さんを擁護する書き込みについて、

「アレだけ毎日必死に叩いていたお前らが、急に手のひら返しか」

などと呆れたというコメントも出ている。

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