「必死に叩いていたお前らが、急に手のひら返しか」
「ぺニオク」というのは、オークションの入札価格を上げる度ごとに手数料が増えるというシステムで、今回の詐欺事件の場合は、入札者が値段を上げるごとに機械的に別の入札者が現れて値段を吊り上げる。そして最終的に落札はできず手数料だけ奪われてしまう、というもの。小森さんは11年1月7日に、
「ギャルオークションでアロマ加湿器を225円で落札」
などとSNSに写真付きで紹介し、「ぺニオク」をPRしたが、実際にオークションに参加した形跡はなかった。後に所属事務所経緯でPRを40万円で請け負ったことが発覚する。週刊誌などで詐欺事件に加担したことが報じられたが、ほしのあきさん、お笑いコンビ「ピース」の綾部祐二さんが謝罪する中、小森さんは、「ダンマリを決め込んで逃げ回っている」とネット上で言われ続け、ツイッターが「大炎上」する事態になった。12年12月13日は予定されていた囲み取材をドタキャンし、記者の質問にも答えなかった。15日にはツイッターに、
「死ねよ詐欺オークションの誘導ババア」
というリプライを掲載し、
「本当に死んだらどうかなるのですか?死ぬ事が償いなのでしょうか?真実を知る人間はここにいます。 いち早く事務所の対応を待つのが今の現状です。私は絶対死にません」
などと返したため、「逆ギレ」したと大騒動になった。そしてこの日、小森さんはブログで自身が加担していたことを認め謝罪する。しかし騒動は収まらず、ブログとツイッターを閉鎖することになった。
公の場に出て初めて謝罪したのは、準レギュラーだった13年2月3日放送の情報番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)。レギュラーの西川史子さんから、
「サンジャポに出て禊を済ませたことになると思ったら大間違い。こういうのって心根の問題だと思うので、話をしたくないし顔も見たくないと思います。見て不快に思う方もいるでしょう」
などと激しい叱責を受けた。このやり取りも大きな話題となり、この時点で「ぺニオク」事件といえば小森さんが代名詞になってしまった。謝罪をしても、ネット上のバッシングは収まらず、小森さんはテレビから消えて行くことになった。13年7月25日にブログを再開し、
「お帰り!とか待ってたよ!って言ってもらえて本当にうれしすぎです」
などと感想を述べていたが、批判のコメントが相次いだため、14年10月16日にコメント欄を閉鎖した。小森さんだけが「ぺニオク」事件で叩かれ続けているのはこうした経緯がある。掲示板には小森さんを擁護する書き込みについて、
「アレだけ毎日必死に叩いていたお前らが、急に手のひら返しか」
などと呆れたというコメントも出ている。