オンラインカウンセリングの「cotree」(コトリー:本社・東京都港区)は2017年9月19日、学生向けのオンラインカウンセリングサービスとして、京都大学でパイロット導入を開始したと発表した。
今後、日本全国の大学や専門学校にサービスを拡大する。
同社の発表資料によると、日本学生支援機構の最新の調査では、対人関係や発達障害の悩みを中心に、学生の相談件数は年々増加している。その一方で、大学の相談窓口の常勤カウンセラーの人数はむしろ減少している。また、学生の約87%が「悩みを抱えている」と回答しながら、大学の相談窓口を訪れていない者が大半だ。その背景には、イマドキの学生の対面カウンセリングに対する心理的抵抗感があるとみられる。
そこでcotreeでは、オンラインで臨床心理士やキャリアカウンセラーなどの専門家に相談できる「cotree for Student」を始めた。学生は夜間や休暇中にも、PCやスマホから、ビデオ・チャット・電話で臨床心理士などの専門家に相談できる。必要に応じてセルフモニタリング(行動記録)や認知行動療法に基づいたセルフケア教材・ワーク配信を含む機能を併用することが可能だ。