卵を健康に美味しく食べる新常識 鶏むね肉「親子丼」が認知症予防に

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【健康カプセル ゲンキの時間】(TBS系)2017年9月24日放送
1日1個はもはや都市伝説!? 完全食「卵」200%効果アップ術

   かつては「高コレステロール」の元凶とみられていた卵が、最近、すべての栄養素を含む「完全食品」として見直されている。

   卵はどのように食べると、より健康効果を高め、美味しくいただけるのか。産地農家と専門家たちを訪ね、今まで知らなかった卵の「新常識」を紹介する。

  • 親子丼が認知症の予防?
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卵は肉や魚より優れた「完全食品」

   番組は冒頭、名作映画「ロッキー」の有名なシーンから始まった。ロッキーがハードなトレーニングの合間に、スタミナ補給のために生卵を数個飲み干すシーンだ。日本でも玉子酒や黒たまごなど、健康イメージがある一方、「コレステロールが気になる」「1日1個まででは」という声があるのも確かだ。そこで番組では、卵のことを知るには産地に行くのが一番と、内閣総理大臣賞の鶏卵農場「会田共同養鶏組合」(長野県松本市)へ出かけた。

   ここには珍しい国産種の親鶏が24万羽もいる。小屋内では鶏たちが放し飼いされ、のびのびと産卵している。出迎えた組合長の中島学さんは88歳。トシを感じさせないツヤツヤした顔にキビキビとした動作。健康の秘訣は60年間毎日3~4個食べてきた卵だという。心配なコレステロール値も正常範囲内で、悪玉コレステロール(LDL)の数値が基準値より低かった。卵の栄養素に詳しいお茶の水健康長寿クリニックの白澤卓二院長がこう解説した。

白澤院長「卵は、たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルがバランス良く含まれている『完全栄養食品』です。特にポイントはたんぱく質。たんぱく質はアミノ酸によって作られますが、その割合は食品によってバラバラ。しかし、卵はアミノ酸が非常にバランス良く組成されていて、数値化したところ何と100点満点で100点。肉・魚より優れているのです。確かにコレステロールは多いですが、実はカラダのコレステロールのほとんどは肝臓で作られて、食事由来のコレステロールは2割だけ。影響は小さいのです。仮に食べ過ぎたとしても、健康な人なら肝臓が全体量を調節してくれます」
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