動物実験による初期の検証ではあるが
三次喫煙の健康への潜在的なリスクを示した今回の研究だが、マウスによる実験であり検証はまだ初期段階とも言える。
糖尿病リスク上昇や内臓損傷、遺伝子損傷など無視できない影響が多数確認されているが、マウスと人に遺伝的な類似点があるとはいえ同一ではないため、結果がそのまま当てはまるかはわからない。また論文の査読者からは「6か月でも十分な期間とは言えないので、さらなる長期間の検証を行ったうえで健康への影響を判断すべき」との指摘も出ている。
研究者らもその点は認めており、今後は人を対象とした長期間の比較追跡調査を行いさらに厳密な検証を進めるとしていた。
研究資金を提供したカリフォルニア州の保健機関「タバコ関連疾患研究プログラム」は研究結果を受け、
「あなたが喫煙者の場合、室内ではタバコを吸わないでください。また、子どもがいる場合はすぐに禁煙に取り組んでください」
との声明を発表した。