子どもを「賢い」と褒め続ける教育 ご用心!インチキする子になりますよ

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「行動」ではなく「能力」を褒めた結果

   なぜ「賢い」と褒めると、子どもの不正行為の原因となってしまうのか。ヘイマン教授はプレスリリースの中で、「賢いという能力への賞賛が圧力となっている」と指摘する。

「いいことをした場合に『素晴らしい』とその行為を褒めるのとは異なり、『賢い』というのは自身の能力への評価であることを子どもは理解しています。自分の能力だけでは達成できない問題に直面したときでも他人の期待に答え、『賢い』と評価してもらう必要があると考え、不正行為を行うようになってしまうのです」

   では、どうするのが良い褒め方なのか。共同研究者のひとり、トロント大学のカン・リー教授は「学ぶことの重要性を示す言葉をかける」ことを推奨している。

   つまり、子どもが自分の努力で新たな発見をした場合に「素晴らしいことをしたね」と声をかけたり、困難な課題に直面しても取り組もうとしているときに励ますことが良い。

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