ファストフード店であるケンタッキーフライドチキン(以下KFC)のオリジナルチキンの「おいしい食べ方」を示した画像がツイッター上で話題になっている。というのも、単にかぶりつくのではなく、「骨を抜いて」食べる方法が指南されていたからだ。
チキンにただかぶりついていたひとが多かったようで、ツイッター上では「知らなかった」「骨抜けるのかよ!!」といった声が上がっている。
「骨が有るのは、かぶりつくものだと...」
話題のツイートは、トレイに貼られたとされる「オリジナルチキンのおいしい食べ方」と書かれた画像だ(2017年9月21日現在、投稿者のアカウントは非公開となっている)。この「おいしい食べ方」の画像は、KFCの公式ホームページにも掲載されている。
画像を見ると、オリジナルチキンは「キール(胸)」「ウイング(手羽)」「サイ(腰)」「ドラム(脚)」「リブ(あばら)」の5つの部位に分けられる、とあり、部位ごとに骨を取って食べる方法などが記されている。たとえば、「キール(胸)」であれば、
「肉質が柔らかく、あっさりとしたおいしさ!
1) 衣からやや透けて見える左右ふたつある小骨をとる。
2) 真ん中の軟骨から肉を割く。軟骨はお好みで。」
といった具合だ。ほかにも、「ドラム(脚)」「リブ(あばら)」以外は骨を抜いてから食べる方法が紹介されている。9月20日時点で、このツイートは11万件を超えるリツイートと20万件を超える「いいね」を獲得し、大きな話題となった。
ツイッター上では「バイトしてたが、知らなかった」「衝撃」といった声が多く、他には
「CMかぶりついてましたよねww」
「骨が有るのは、かぶりつくものだと...」
と驚きを隠せない様子のツイートも見られる。一部には「なりふり構わず、かぶりつくのがケンタの美味しいところ」と、骨を取らず食べることに魅力がある、とする声もあった。
一部の社員の間で共有されていた「食べやすい食べ方」
今回、ツイッター上で話題になった画像について、J-CASTニュース編集部が17年9月20日に日本KFCホールディングスの企画広報部の担当者に取材した。ツイートが話題になっていることはすでに知っていたようで、
「まったく予想していなかったので驚いていますが、大変喜ばしいことです」
と述べている。この「おいしい食べ方」は、17年9月から全国の店舗のトレイに数量限定で貼られているという。
制作の経緯について聞いてみたところ、
「正確にいつ、だれが作ったのかは不明です。ただ、一部の社員の中で『こうすると食べやすい』という食べ方がありました。媒体名は差し控えますが、13年に取材を受けたことがありまして、その取材時の内容をもとにして正式に形になった、という経緯です」
とした。
KFCの公式YouTubeチャンネルでは16年8月21日にオリジナルチキン5種類について「オリジナルチキンのキレイな食べ方」をアップロードしている。画像の「おいしい食べ方」とは若干違いがあるが、骨の抜き方・食べ方などを指南している点は変わらない。
ネット上で驚きの声やCMとの差異を指摘する声が上がっていることなどに対しては、
「『骨があって食べにくい』というご意見をいただきまして、なるべくお肉を残さないように食べる方法として動画や画像でご紹介をしているものです。もちろんかぶりつくのも一つの食べ方ですし、思い思いの食べ方でオリジナルチキンを楽しんでいただければと思います」
と述べている。